不磨ふま)” の例文
二千年前の立法者の定めた所のものを不磨ふまの経典として少しも疑うこと無く、これに違える新来の思想をばことごとく異端視するが如くんば
婦人問題解決の急務 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
不磨ふまの大典」と称し、天皇のほかには、憲法の改正をおこない得ないことを、旧憲法が定めたのは、そのためである。
決心のほぞを固む 寓居ぐうきょへの帰路、馬上よりはるかの空を眺めますと、世界第一のゴーリサンガの高雪峰の巍然ぎぜんとして雲際くもぎわそびえ千古不磨ふまの姿を現わして居るのをて大いに感じたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
天皇はそれを「不磨ふまの大典」と称して、変更をゆるさず、自分だけに変更の権利があるとして、人民をおさえつけた。こうして、天皇とその官吏だけを、強度に利益せしめていたのである。