不淨門ふじやうもん)” の例文
新字:不浄門
「奧座敷か奧庭で斬つたから、荒筵でもこもでもない、大納戸おほなんどにでも入つて居る疊表に包み、荷造の麻繩で縛つて、不淨門ふじやうもんから持出させたのさ」
以て屋敷をしのび出んとおもふなり仔細しさいは斯樣々々なりまづ次右衞門其方の老母病死なりと申いつは不淨門ふじやうもんより出て小石川御館おやかた推參すゐさんし今一應再吟味の儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
のために、わざ夜中やちうけとくんですつて、不淨門ふじやうもん!……
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ところが三日前のこと、不淨門ふじやうもんの上を乘越えて入つて、御隱居樣御居間に忍び込んだ曲者があり、手文庫を
水戸中納言綱條卿は越前守に打對うちむかひ給ひ其方死人の體にて不淨門ふじやうもんより出たりとの事なれば歸宅むづかしからんとの御意ぎよいに越前守平伏して御意の通御役宅を出候には番人ばんにん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)