“下腭”の読み方と例文
読み方割合
したあご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下腭したあごを引き放されて笑っているような血みどろの顔を見あげた時には、思わず、ハッハッとあえぐように笑いかけたように思います。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
眼はぱっちりしてまゆも濃く生際はえぎわもよいので顔立は浮彫うきぼりしたようにはっきりしている代り口のやや大きく下腭したあごの少し張出している欠点も共に著しく目に立って愛嬌あいきょうには至って乏しくうれいもまずきかぬ顔立であった。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)