“下文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くだしぶみ75.0%
げぶん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良正の上訴じょうそ文を携帯して、中央の府に訴え出で、太政官だいじょうかん下文くだしぶみを賜って、征伐いたすしかないと思いきめておりまする
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、結果では御教書みぎょうしょ下文くだしぶみも恩賞から雑訴までも、みな御一手で可否を決しているようなかたちになる。そして勢い御門へのみ、公卿武士のごきげんとりが集まってゆく。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太政官の名をもって、地方の庁に官符をもたらす使者などに対してすら、慇懃いんぎん拝迎はいげい、文字どおり、下文げぶんの沙汰書を、土下座して、受けねばならないほど、絶対的な、卑下と高貴を
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)