下文くだしぶみ)” の例文
良正の上訴じょうそ文を携帯して、中央の府に訴え出で、太政官だいじょうかん下文くだしぶみを賜って、征伐いたすしかないと思いきめておりまする
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、結果では御教書みぎょうしょ下文くだしぶみも恩賞から雑訴までも、みな御一手で可否を決しているようなかたちになる。そして勢い御門へのみ、公卿武士のごきげんとりが集まってゆく。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ましておおやけな意を持つ書翰、地方の奉行へやる大臣の下文くだしぶみに、いみなの印はつかわない!
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太政官下文くだしぶみの示達をもって、中央から彼にたいし、辞令が届いていたのである。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)