三夜みよ)” の例文
『はい。十月十五日朝の御発輦ごはつれんで。……このたびは、金堂こんどう落慶式らっけいしきもおありなので、伏見の離宮に、ふた夜三夜みよは、お泊りとか、伺うています』
ハルビンの三夜みよことごとく若き日の旅寝に似たりリラの香れば
三日みか三夜みよさ炎あげつつ焼けたりし酒倉の跡は言ひて見て居り
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昨夜ゆうべまで三夜みよ続けて見た月は
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
行幸輦みゆきぐるまは、ふた夜も、三夜みよもとどめられるので、相互の陪従ばいじゅうのおあるじに供する二人も、その間じゅうは、花の闇で、忍び会いもし、または昼は昼で、花ふぶきのうたげむしろ
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二夜ふたよ三夜みよこそ円寝まろねもよろし。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
三夜みよといふ夜の
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)