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七月
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ななつき
ふりがな文庫
“
七月
(
ななつき
)” の例文
それから細君が妊娠して
七月
(
ななつき
)
になつてゐるといふことを思ひ出す。さつき不意に杉村の忠告を受けたとき、種々の想像が頭のうちに画かれた。
魔睡
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
いや聞いて貰いたい。お前の顔を見なくなってから、やがて
七月
(
ななつき
)
になる。その間には、私には
種々
(
いろん
)
なことがあった。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
だから吾妻鏡に従うと、景茂たちの猥らは、静が
七月
(
ななつき
)
のときになる。七月にもなる妊婦では、どう考えても、事がおかしい。君命の下に預かり中の女人でもある。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「だって
漸
(
ようよ
)
う
七月
(
ななつき
)
ですもの。私顔も見ませんでしたよ。
淡白
(
さっぱり
)
したもんです」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
何時までも何時までも人形と
紙雛
(
あね
)
さまとをあひ手にして
飯事
(
ままこと
)
ばかりしてゐたらばさぞかし嬉しき事ならんを、ゑゑ厭や厭や、大人に成るは厭やな事、
何故
(
なぜ
)
このやうに年をば取る、もう
七月
(
ななつき
)
十月
(
とつき
)
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
すでに
七月
(
ななつき
)
来
(
き
)
しこともなし
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
食
(
たべ
)
かけた朝飯の箸を持ったまま、急に目のくらくらして来たお島は、声を立てるまもなく、そこへ
仆
(
たお
)
れてしまったのであったが、
七月
(
ななつき
)
になるかならぬの胎児が出てしまったことに気の附いたのは
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
七
常用漢字
小1
部首:⼀
2画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
“七月”で始まる語句
七月児
七月十四日
七月子
七月朔
七月目
七月二十八日