丁銀ちょうぎん)” の例文
分判ぶばん丁銀ちょうぎん、取交ぜて三百両あまり、詰めには寛永銭かんえいせんが二三百枚、その真ん中に、油紙に包んだ遺言状が一通、さして傷みもせずに交っております。
どっちかになっておけばよかったのを、祖母おふくろが、商人あきんどがいいといって丁銀ちょうぎんという大問屋へ小僧にやられた。
やがて、賽銭箱のふたを取ってかき交ぜ、燭台を斜めにしてのぞいて見ると、これはありきたりのバラ銭とちがい、パッと眼を射る光は、たしかに一分判いちぶばん南鐐なんりょう丁銀ちょうぎん豆板まめいたのたぐい。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)