丁字髷ちょんまげ)” の例文
たぶん、頭がかたい——頑迷だというのかも知れない。母にきいたら、頭の脳天のうてん丁字髷ちょんまげをのせていたのだともいった。
角が土蔵から煙筒の出ているまるじゅう芋屋の横腹、金物問屋金星かねぼしの庭口、仕立屋井阪さん、その隣りも大丸の仕立屋さん、猫ばあさんのいた露路口、井阪さんが丁字髷ちょんまげ
すこし暑いと肌ぬぎで銀ぐさりをかけて、紺の腹掛と、真白い晒布さらしの腹巻、トンボほどな小さな丁字髷ちょんまげが、滑りそうな頭へ、じ鉢巻で、負けない気でも年は年だけに
木魚もくぎょの顔の老爺おじいさんが、あの額の上に丁字髷ちょんまげをのせて、短い体に黒ちりめんの羽織を着て、大小をさしていた姿も滑稽こっけいであったろうが、そういうまた老妻おばあさんも美事な出来栄できばえ人物ひとだった。
丁字髷ちょんまげったおさむらいと男の子のむきあっている絵の読本の時間だった。