“ちょんまげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丁髷79.2%
丁字髷20.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本文の「葬式」に出た粕谷で唯一人の丁髷ちょんまげ佐平さへいじいさんも亡くなり、好人の幸さんも亡くなりました。文ちゃんのじいさんも亡くなりました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
日本人や支那人だって、ある時代の要求に応じて、その弁髪や丁髷ちょんまげを切り落す時は、生命の玉を取り落とす以上に感じたことであったらしい。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
すこし暑いと肌ぬぎで銀ぐさりをかけて、紺の腹掛と、真白い晒布さらしの腹巻、トンボほどな小さな丁字髷ちょんまげが、滑りそうな頭へ、じ鉢巻で、負けない気でも年は年だけに
木魚もくぎょの顔の老爺おじいさんが、あの額の上に丁字髷ちょんまげをのせて、短い体に黒ちりめんの羽織を着て、大小をさしていた姿も滑稽こっけいであったろうが、そういうまた老妻おばあさんも美事な出来栄できばえ人物ひとだった。