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一風
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ひとかぜ
ふりがな文庫
“
一風
(
ひとかぜ
)” の例文
しかも
湯滝
(
ゆだき
)
のあとを踏むように熱く汗ばんだのが、
颯
(
さっ
)
と
一風
(
ひとかぜ
)
、ひやひやとなった。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
少
(
すこ
)
しく度胸を大きく持ち、今日あって明日なき
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
の、
一風
(
ひとかぜ
)
吹けば散り果てるものだと思うと、悪口もさほど不愉快に感ぜぬのみならず、かえって
為
(
ため
)
に一種のおかし味を感ずるものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
落花は
繽紛
(
ひんぷん
)
、その時、
一風
(
ひとかぜ
)
吹きて。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
余程目に染みたものらしく、晩飯の折から、どうかした拍子だった、
一風
(
ひとかぜ
)
颯
(
さっ
)
と——田舎はこれが
馳走
(
ちそう
)
という、青田の風が
簾
(
すだれ
)
を吹いて、水の
薫
(
かおり
)
が
芬
(
ぷん
)
とした時、——
膳
(
ぜん
)
の上の
冷奴豆腐
(
ひややっこ
)
の鉢の中へ
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“一風”の意味
《名詞》
一吹きの風。
一つの様式や流儀。
他と少し違った所や趣き。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“一風”で始まる語句
一風呂
一風宗匠
一風呂敷
一風変
一風情
一風毎
一風骨