“一遇”の読み方と例文
読み方割合
いちぐう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千載せんざい一遇いちぐう、国家存亡の時にでっくわして、廟堂びょうどうの上に立って天下とともにうれいている政治家もあるのに……こうしてろくろくとして病気で寝てるのはじつになさけない。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そのうえ高徳は、守護の松田父子をかいして、大覚ノ宮にも拝謁した。——さらには今、後醍醐の輦輿れんよがこの中国路の目のさきを越えて行く——。まさに千載せんざい一遇いちぐうである。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)