“いちぐう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一隅96.7%
一遇2.2%
一寓1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中でのきわめて辺鄙へんぴ片田舎かたいなか一隅いちぐうに押しやられて、ほとんど顧みる人もないような種類のものであるが、それだけにまた
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのうえ高徳は、守護の松田父子をかいして、大覚ノ宮にも拝謁した。——さらには今、後醍醐の輦輿れんよがこの中国路の目のさきを越えて行く——。まさに千載せんざい一遇いちぐうである。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はこの男と共に、巴里ぱり一寓いちぐうに住まって、朝夕皿を洗ったり、煮物をしたりして、つまり二人で自炊生活を営んでいたのであった。
感応 (新字新仮名) / 岩村透(著)