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一本独鈷
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いっぽんどっこ
其の頃
流行った
玉紬の
藍の
小弁慶の袖口がぼつ/\いったのを着て、砂糖のすけない
切山椒で、焦茶色の
一本独鈷の帯を締め、木刀を差して居るものが有ります。
まあ、その紋着を着たんですね、
博多に
緋の
一本独鈷の
小児帯なぞで。
上の所
斑らに
褪げておる焦茶色の短かい羽織に、八丈まがいの
脂染みた小袖を着し、
一本独鈷の小倉の帯に、お釈迦の手のような木刀をきめ込み、
葱の
枯葉のようなぱっちに
艾草縞の
単衣に紺の
一本独鈷の帯を締め、にこ/\笑いながら