“地辷”の読み方と例文
読み方割合
じすべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、その後明暦三年になると、この地峡に地辷じすべりが起って、とうにそのときは土化してしまっている屍の層がき出しにされた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
恐ろしい地辷じすべりあり、恐ろしい地震があり、深い心の底には燃ゆる火もあり、く水もあり、すずしい命の水もあり、せば力の黒金剛石の石炭もあり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
具体的に云えば地辷じすべり等がある限界内に止まれば、それだけにて止むも、少しにてもこれを超ゆれば他の弱点の破壊を誘起して更に大なる変動を起す事もあるべく
自然現象の予報 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)