“オモカゲ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:おもかげ
語句割合
66.7%
幻影33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、其四十九重シジフクヂユウの宝宮の内院ナイヰンに現れた尊者の相好サウガウは、あの夕、近々と目に見たオモカゲびとの姿を、心にめて描き顕したばかりであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
オモカゲちて 消えずも。はるかなる若き兵士らは 死なしめゝやも
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
タカく、眉ヒイで夢見るやうにまみを伏せて、右手は乳の辺に挙げ、脇の下に垂れた左手は、ふくよかな掌を見せて……あゝ雲の上に朱の唇、ニホひやかにほゝ笑まれると見た……そのオモカゲ
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
おもはオモで髣髴である。幻影オモカゲである。幻にすら母を浮べ知らぬといふのである。此早調子でなく、考へしませる筈の歌である。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)