“やるせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
遣瀬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お母さんの言出した話は、それが国の方の姉の噂であるのか、自分の遣瀬やるせない述懐であるのか、よく分らないような調子に聞えた。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかし主上の胸中の遣瀬やるせなさは益々つのるばかりで、あるとき、古歌の恋歌を冷泉少将隆房れいぜいのしょうしょうたかふさを通じて葵の前にお渡しになった。
で、親族しんぞくをとこどもが、いどむ、なぶる、威丈高ゐたけだかつて袖褄そでつまく、遣瀬やるせなさに、くよ/\浮世うきよ柳隱やなぎがくれに、みづながれをるのだ、とふ。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)