“ものくひ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
物喰	66.7%
健啖	33.3%

物喰

温めながら其名物を試む梅花道人物喰（ものくひ）に於て豪傑の稱あり此（こゝ）にてもまた人々に推尊せられて二盆（ふたぼん）の外我分（わがぶん）までを啖（くら）ひ盡すやがて此を出で是より下りなればとて例の鐵脚を

木曽道中記 (旧字旧仮名) ／ 饗庭篁村(著)

潰（つぶ）さずにマア落付て聞給へダガ九郎兵衞殿此方（こなた）の娘も偖々枇杷葉湯（びはえふたう）誰にも渠（かれ）にも大振舞情の深い人さんぢや而（して）又庄屋の後家（ごけ）樣よ此方の息子（むすこ）も物喰（ものくひ）宜（よし）何を喰ても中（あた）るめへサア聞なせへ／＼

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)

健啖

「あなた方は私の健啖（ものくひ）のいいのに吃驚（びつくり）なすつていらつしやるやうですが、私はまた当家の御主人の胃の腑の広いのに驚嘆してゐるやうな始末で。御覧なさい——」

茶話：04 大正七（一九一八）年 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)