“めじし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牝獅子42.9%
目肉28.6%
女鹿子14.3%
眼肉14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多数の牡獅子おじしと、牝獅子めじしと、小獅子こじしとが、おのおの羯鼓かっこを打ちながら、繚乱りょうらんとして狂い踊ると、笛と、ささらと、歌とが、それを盛んに歌いつ、はやしつつ、力一ぱいに踊るが
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「どうもお相伴を難有ありがとうございますよ。」とむこうへ坐ったのは、遣手やりてが老いたりという面構つらがまえ目肉めじしが落ちたのに美しく歯を染めている、胡麻塩天窓ごましおあたま、これが秘薬の服方のみかた煎法せんぽう堕胎おろした後始末
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一 ささのこのはの女鹿子めじしは、何とかくてもおひき出さる
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
晩方ばんがた、私は便所に行く時二階を下りて、婆さんに「大変寒くなりましたね。」と問いかけると、婆さんは又例の小さな咳を三つばかりやって、枯れた手で眼肉めじしの落ち窪んだ両眼りょうめこすって
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)