“むらすずめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
群雀87.5%
村雀12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一足ごとに音を高め、ムラムラパッと飛び立つは、稲田を追われた群雀むらすずめ、野川が白々と流れる中に、渋鮎しぶあゆサッと水を切り、そのまま岩に隠れるさえ、秋の寂しさを誘って行く。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
子供達は、よいのうちから、一団の群雀むらすずめのように、部落内の軒から軒を(アキの方からチャセゴに参った。)と怒鳴ってまわるのだが、すると、家の中から(何を持って参った?)と聞き返すのである。
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
竹藪たけやぶに伏勢を張ッている村雀むらすずめはあらたに軍議を開き初め、ねや隙間すきまからり込んで来る暁の光は次第にあたりの闇を追い退け、遠山の角にはあかねの幕がわたり、遠近おちこち渓間たにまからは朝雲の狼煙のろしが立ち昇る。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)