“むしろがこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓆囲80.0%
筵囲10.0%
筵圍10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
型の通りな鯨幕が一文字に張ってあるわきには、小屋主こやぬしの楽屋らしい蓆囲むしろがこいが見え、その前には一本の棒杭を打って、新木の尺板に墨黒々と
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
表飾りの景気からせば、場内の広さも、一軒隣のアラビヤ式と銘打った競馬ぐらいはあろうと思うのに、筵囲むしろがこいの廂合ひあわいの路地へ入ったように狭くるしく薄暗い。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんでも此處こゝらぢやとこにや支障さはりねえんだからなんちつてもあきらめはようがさね、わしはうなんぞぢや、土手どて筵圍むしろがこひしてやつとこせしのいだものなんぼつたかせ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)