“まかないかた”の漢字の書き方と例文
語句割合
賄方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その堅い結び付きは、実際の戦闘力を有するものから、兵糧方ひょうろうかた賄方まかないかた雑兵ぞうひょう歩人ぶにん等を入れると、千人以上の人を動かした。軍馬百五十頭、それにたくさんな小荷駄こにだを従えた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
旨味おいし南瓜かぼちゃを食べさせないと云っては、おはちの飯に醤油しょうゆけて賄方まかないかたいじめたり、舎監のひねくれた老婦の顔色を見て、陰陽かげひなたに物を言ったりする女学生の群の中に入っていては
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
看護婦どころか大切な病人を預かる病院へ行って患者に与える食物を検査してみ給え、実に言語同断ごんごどうだんなものだぜ。二、三の病院を除くのほか大概は病人の食物を賄方まかないかた任せにしてある。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)