“ぼつぜん”の漢字の書き方と例文
語句割合
勃然100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言葉は柔かいが、平次の胸の中には、勃然ぼつぜんとして、命がけの決心がきまったようです。後ろ指をさされるような心持で、そのまま外へ——。
反絵の顔は勃然ぼつぜんとしてしゅを浮べると、彼のこぶしは反耶の角髪みずらを打って鳴っていた。反耶は頭をかかえて倒れながら宿禰を呼んだ。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
勃然ぼつぜんとしてその深奥しんおうにして窺知きちすべからざる、巧妙なる、美妙なる、奇妙なる、霊妙なる、麗質を、惜気もなく発揚しおわった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)