“ぶせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば鎌倉権五郎だ、十三ぞくぶせの矢を、三人張りで射出され、それで片目射潰されても、なお堂々と敵を斬り、生命には何んの別状もなかった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
少女は「あ」と叫びつつ、そのまま気をうしなひて、巨勢がたすくる手のまだ及ばぬたおれしが、傾く舟の一揺りゆらるると共に、うつぶせになりて水にちぬ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
と、大音に呼び大音に呼び、十二そくぶせ充分に引き、矢筈かくるるばかりとなし、矢声高く切って放した。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)