“ふそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
扶桑76.9%
腐草11.5%
怖草3.8%
総生3.8%
誣奏3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これぞその時代扶桑ふそう第一、天文暦数の大儒者として、吉宗将軍のちょうを受け、幕府天文方の総帥となった、求林斎西川正休きゅうりんさいにしかわまさやすである。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ひいらぎバーベリ等の極寒地方ごくかんちほうに生ずる灌木かんぼくは、いやがうえに密生して、荊棘けいきょくみちをふさいでは、うさぎの足もいれまじく、腐草ふそうやまをなしては、しかのすねも没すべく思われた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
南方の砂原須原スハラの内地に産する怖草ふそうの一種で、むかしはこれのために旅人が悩まされ、隊商のむれがたおれたものであるが、いまはだんだん少なくなって、それほどの害も及ぼさないが、それでも
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ひろし総生ふそう)は寛でさまざまなもの、例えば秘伝の類、芸妓になる心得だとか地獄を買う田地だとかいうようなものを書いて一しきりは流行はやったものである。
明治十年前後 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
それを尊氏は、あたかも自分の令で新田を起たせたかのように誣奏ふそうしている。これ罪の一つ。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)