“びょうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
病棟66.7%
杪冬33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病棟びょうとうの方へ御案内して。右の方です。」
いくつか病棟びょうとうがあったが、このおさな子供こどもたちのかったのは、いちばん後方こうほうにあった、しろ病舎びょうしゃでした。そうじのゆきとどいた、おおきなへやのなかには、幾列いくれつとなくベッドがただしくならんでいました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
世相の急変はただに繁華な町のみではなく、この辺鄙へんぴにあってもまた免れないのである。わたくしは最初の印象を記憶するためにこの記をつくった。時に昭和九年杪冬びょうとうの十二月十五日である。
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)
衰病ニ由ルトイヘドモマタ賦性ノ然ラシムル所。コレスベキノミ。戊午杪冬びょうとう念八日箱崎邸ノ寓楼ぐうろうニ識ス。時ニ新居ノ経営イマダ成ラズ。楼上風雨寒甚シ。乳児ハ乳ニ乏シク夜間シバ/\ク。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)