“ひるどき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
午刻57.1%
午時42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
午刻ひるどきの食事がすんで、廊下を、続々と、空の膳部が下がってくる頃、品川まで出迎えに出た老中土屋相模守さがみのかみをはじめ、その以下の諸侯が、駕、馬を、伝奏屋敷の門にほこりが立つほど、改めて
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もう午刻ひるどきで」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「二十日。晴雪相半せいせつあひなかばす午時ひるどき箱館府へ着船。暮時上陸。町宿銭屋与兵衛宅へ落著。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
闃然げきぜんたる午時ひるどきの街を行く人は、すぢの如き陰影を求めて夏日の烈しきをかこつといへども、これをこの火の海にたゞよひ、硫黄氣ある毒燄を呼吸し、幾萬とも知られぬ惡蟲に膚を噛まるゝものに比ぶれば