“ひるす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒルス
語句割合
午過57.7%
昼過40.4%
正午過1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時は、朝早くから訪れて午過ひるすぎまで目ざめぬ人を、雪の降る日の玄関わきの小座敷につくねんと、火桶ひおけもなくまちあかしていたこともあった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この妻親里へ行きたる間に、糸蔵という五六歳の男の病気になりたれば、昼過ひるすぎより笛吹峠を越えて妻を連れに親里へ行きたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
昨日きのふの朝東京を立つて、晩は京都へ着き、祇園ぎをんの宿に一泊して、今日の正午過ひるすぎには、大阪の停車場ステーシヨンの薄暗い待合室で、手荷物を一あづけにしやうとしてゐるところを、突然いきなり背後うしろから
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)