“ひるがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼓子花42.9%
昼顔28.6%
旋花14.3%
皷子花14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
垣の鼓子花ひるがおしおれていた。(明治39・8)
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
市中しちゅうの散歩に際して丁度前章に述べた路地と同じような興味を感ぜしむるものがう一つある。それは閑地あきちである。市中繁華なる街路の間に夕顔昼顔ひるがお露草車前草おおばこなぞいう雑草の花を見る閑地である。
古い壁のそば旋花ひるがおのからんだ一本の大きな水松いちいの下、茅草かやくさこけのはえている中に、一基の石がある。
浅瀬あさせの波れて底なる石の相磨して声するようなり。道の傍には細流ありて、岸辺の蘆には皷子花ひるがおからみつきたるが、時得顔ときえがおにさきたり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)