“ひとゆす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一揺80.0%
一搖20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その内に彼はかついだ岩を肩の上で一揺ひとゆすり揺ってから、人のいない向うの砂の上へ勢いよくどうと投げ落した。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで内証で涙を払うのかと偲うと、肩に一揺ひとゆすり、ゆすぶりをくれるや否や、切立きったての崖の下は、つるぎを植えたいわの底へ、真逆様まっさかさま。霧の海へ、薄ぐろく、影が残って消えません。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、一搖ひとゆすかたゆすつて、無雜作むざふさに、左右さいう遣違やりちがへに、ざくりと投掛なげかける、とこしでだぶりとうごく。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)