“はんしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蕃殖55.6%
繁殖44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沙汰書さたしょに——向後、土地墾闢こんぺき、人民蕃殖はんしょく、北門ノ鎖鑰さやく厳ニ樹立シ 皇威御更張ノ基ト可相成あいなるべく——とあり、黒田清隆の上書にもちゃんと明記されている
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
物産を蕃殖はんしょくせしめ、有無うむを相通ぜしめ、水道、溝渠こうきょ、貯蓄等の民政を振作し、いて鰥寡かんか孤独こどく愛恤あいじゅつする等のおのずから現時の国家社会制を実践したるもの一にして足らず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「では、さっそく、その用意をしましょう。南京ねずみも、大いに繁殖はんしょくさせるよう飼育班しいくはんを編成いたしましょう」
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
こころざしはあったが、結婚後は手が廻り兼ねた。両親も察して、それには及ばないと言ってくれたのを幸い、その中俸給が上ってからと心掛けていたら、長男が生れた。以来一年置きに人口が繁殖はんしょくした。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)