“はちうえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉢植85.7%
鉢栽7.1%
鉢物7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小さな躑躅つつじ金盞花きんせんかなどの鉢植はちうえが少しずつ増えた狭い庭で、花を見降している高次郎氏の傍には、いつもささやくようなみと子夫人の姿が添って見られた。
睡蓮 (新字新仮名) / 横光利一(著)
椅子いすを下りるとき、身体からだ真直まっすぐになったので、視線の位置が天井からふと庭先に移ったら、そこにあった高さ五尺もあろうと云う大きな鉢栽はちうえの松が宗助の眼に這入はいった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どこへか小屋がけをするかざりにつかう鉢物はちうえで、この爺は見世物みせものの種かしらん、といやなにおいを手でおさえて見ていると、爺がな、クックックッといい出した。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)