“はたなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
畑中75.0%
畠中16.7%
圃中8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが安房の方では神余かなまり畑中はたなかという部落に、川の流れから塩の井の湧くところがあって、今でもその由来を伝えています。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
空気は重くとざして隙間すきまもなし。いさましく機織はたおる響のごとく、蜜蜂みつばちの群は果実くだものにおひにかしましくも喜び叫ぶ。われその蒸暑き庭の小径こみちを去れば、緑なす若き葡萄ぶどう畠中はたなかの、こゝは曲りし道のはて
万戸は驚いて介抱したが蘇生しないので、綉褥しとねに包んで家の背後の圃中はたなかにある銀杏いちょうの樹の下へ埋めた。
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
趙は老人と家へ帰って、家の背後の圃中はたなかに立った銀杏の下へ往った。趙は愛卿の死骸を見たかった。
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)