“はくせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハクセン
語句割合
白扇80.0%
白癬10.0%
搏戦5.0%
白氈5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顎鬚あごひげ綺麗きれいに削り、鼻の下のひげを短かく摘み、白麻の詰襟服つめえりふくで、丸火屋まるぼやの台ラムプの蔭に座って、白扇はくせんを使っている姿が眼に浮かぶ。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼はまず頭を一瞥して「白癬はくせん」と言った。それから胸をなでて「凸胸」下腹部をおさえてみると、低いがよく透る声で「ヘルニヤ」と病名を呼ばわった。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
南へ行進して行く漢軍を遠巻きにしながら、馬上から遠矢を射かけるのである。李陵が全軍をめて、戦闘の体形をとらせれば、敵は馬を駆って遠く退き、搏戦はくせんを避ける。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
『今昔物語』三の十一語は迦毘羅衛かびらえ釈種しゃくしゅ滅絶の時、残った一人が流浪して竜池辺で困睡する所へ竜女来り見てこれを愛し夫とし、竜女の父竜王のはかりごとで妙好白氈はくせんに剣を包んで烏仗那うじゃな国王に献じ