“のうきょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
納経100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やったものだから困るといって、今この通り、白衣きもの納経のうきょうを置いて行って、お寺さんへ納めてくんろといいながら、浜の方さ、行ってしまっただよ
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)
納経のうきょうの経巻は、これを、一族河原ノ入道の子、蔦王つたおうという童武者に負わせて。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早速さっそくまだうら若き身を白衣びゃくえ姿に変えて、納経のうきょうふところにして、ある年の秋、一人ふいとおのれの故郷をあとにして、遂に千ヶ寺詣せんがじもうでの旅にのぼったのであった、すると、それから余程よほど月日も経ったが
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)
かたまってようやくの思いをして帰ったとの事だが、こればかりは、老爺おやじが窓のところへたつて行って、受取うけとった白衣びゃくえ納経のうきょうとを、あたり見たのだから確実のだんだといって、私にはなしたのである。
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)