“にょうぼ”の漢字の書き方と例文
語句割合
女房100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも、このうつしものを手内職にした、その頃の、ごしんぞ、女房にょうぼ、娘。円髷まるまげか、島田か、割鹿子わりかのこ
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うちにいて女房にょうぼのヒステリイづらに浮世をはかなみ、あるいは新聞雑誌の訪問記者に襲われて折角掃除した火鉢ひばち敷島しきしまの吸殻だらけにされるより、暇があったら歩くにしくはない。
「こりゃわかんねい。そこまで満蔵さんに見られちゃア、とにかく省作さんはおごるが至当だっぺい。うん人の女房にょうぼだって何だって、女に惚れられっちは安くない、省作さん……」
隣の嫁 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)