“にうこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
乳虎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くこといま幾干いくばくならず、予に先むじて駈込かけこみたる犬は奥深く進みて見えずなりしが、哬呀あなや何事なにごとおこりしぞ、乳虎にうこ一声いつせい高く吠えて藪中さうちうにはか物騒ものさわがし
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
疾しや遅しや其時此時、背面うしろの方に乳虎にうこ一声、馬鹿め、と叫ぶ男あつて二間丸太に論も無く両臑もろずね脆くぎ倒せば、倒れて益〻怒る清吉、忽ち勃然むつくと起きんとする襟元つて、やいおれだは
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)