“なみだごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
涙声83.3%
泣声16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれ! お聞き、」と涙声なみだごえで、枕もあがらぬ寝床の上の露草の、がッくりとして仰向あおむけのさびしい素顔にべにを含んだ、白い頬に、あおみのさした、うつくしい、妹の、ばさばさした天神髷てんじんまげの崩れたのに
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
クリストフは涙声なみだごえさけんだ。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
目科はと厳格に「はい警察署から送られました、わたくしは其筋の探偵です」と答う探偵との返事を聞き倉子は絶望せし人のごとく元の椅子に沈み込み殆ど泣声なみだごえを洩さんとせしも、思直おもいなおしてか又起上たちあが
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)