“とらふぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虎鰒60.0%
虎河豚40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇野信夫君の『巷談宵宮雨』では深川はずれの虎鰒とらふぐの多十住居で、蚊の烈しさに六代目の破戒坊主が手足をことごとく浴衣で覆ってしまう好演技を示した、つまりそれほどの蚊なのであるから
友吉の大好物だった虎鰒とらふぐを、絶壁がけの下から投上げてくれた漁師やつがあったからね。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
若布わかめのその幅六丈、長さ十五ひろのもの、百枚一巻ひとまき九千連。鮟鱇あんこう五十袋。虎河豚とらふぐ一頭。大のたこ一番ひとつがい。さて、別にまた、月のなだの桃色の枝珊瑚一株、丈八尺。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
えりがみをつまんで、外へ持って行こうとすると、城太郎は、虎河豚とらふぐのように勃然ぼつぜんと怒って
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)