“ともぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
友喰40.0%
共喰20.0%
共食20.0%
友食20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしたる外部の擾乱じょうらんもなく、数千年の生存を続けていたとすれば、いつかは現在のような浅ましい一億共喰ともぐいの状態に、陥って行くのも逃れがたい命数だったかもしれず、そうなるまいとすれば
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しょうちゃんはまだらないのよ。太田おおたさんのおうちにもちょうせんぶながいたけれど、おなかがすくと、共食ともぐいをはじめて、つよいちょうせんぶなが、ほかのよわいのをみんなべてしまったというのよ。
全体に日本は消費機関ばかり無暗むやみに発達した国である。昔から由良千軒ゆらせんげんとか福良ふくら千軒とかって、千軒の人家があれば友食ともぐいで立って行けると言っていたが、そんな道理のあるべきものでない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)