“とまどい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戸惑42.9%
途惑28.6%
戸迷28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なれども、僧都が身は、こうした墨染の暗夜やみこそけれ、なまじ緋の法衣ころもなどまとおうなら、ずぶぬれ提灯ちょうちんじゃ、戸惑とまどいをしたえいうおじゃなどと申そう。おしも石も利く事ではない。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
酒買い狸が途惑とまどいをしたように、燈籠をぶら下げて立っているんだ。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
公等こうらの他をあつかう事、坊ばの茶碗と箸をあつかうがごとくんば、公等こうらの口へ飛び込む米粒は極めて僅少きんしょうのものである。必然の勢をもって飛び込むにあらず、戸迷とまどいをして飛び込むのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)