“とっつきは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取付端50.0%
取附端50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書林の奴等やつらに何程の智恵もありはしない、たかの知れた町人だ、何でも一切いっさいの権力を取揚とりあげて此方こっちのものにしてろうと説をさだめた。定めたはいが実は望洋の歎で、少しも取付端とっつきはがない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
くだらぬ事に大きな声をして、聞かれぬ話をして、面白そうにしてる中に、私一人は真実無言、丸で取付端とっつきはがない。船は安芸あき宮島みやじまついた。私は宮島に用はない。ただ来たから唯島を見にあがる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
まるで取附端とっつきはがない。やむを得ず呼吸いきを切らして、耳をがあんと鳴らして、黙ってあとから神妙しんびょういて行く。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)