“とおみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遠見92.3%
遠望7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酔っぱらいの様になった格二郎の前を、背景の、山や川や海や、木立や、洋館の遠見とおみなぞが、丁度汽車の窓から見る様に、うしろへ、うしろへと走り過ぎた。
木馬は廻る (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
寛保かんぽう延享えんきょうの頃の漆絵うるしえ紅絵べにえには早くも西洋風の遠近法を用ひてたくみ遠見とおみの景色と人物群集のじょうとを描きいだせり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのうしろなるふすまの絵の、富士の遠望とおみに影をとどめて、藻脱もぬけの主は雪のはだ
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)