“てぬぐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
手拭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みなこれ屈竟くっきょう大男おおおのこ、いずれも手拭てぬぐいにおもてつつみたるが五人ばかり、手に手にぎ澄ましたる出刃庖丁でばぼうちょうひさげて、白糸を追っ取り巻きぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
左りの手をひざの上にある畳んだ手拭てぬぐいの上に置いてたのだが、人情というものは誰れが感じても結局こう同じところに落ちるのかと感心して
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
松吉は首に巻いてある手拭てぬぐいを取って、浪岡の膝を縛ろうとした。しかし、驚き切っている浪岡はその身近くに人を寄せようとはしなかった。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)