“てざはり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手觸20.0%
感觸20.0%
手触20.0%
觸感20.0%
觸覺20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舌出人形の赤い舌を引き拔き、黒い揚羽蝶あげははねをむしりちらした心はまたリイダアの版畫の新らしい手觸てざはりを知るやうになつた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
何ものか、背後うしろにはこそばゆし、繪艸紙の古ぼけし手觸てざはりにや
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
薄ら寒い壁の感觸てざはり
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
牢屋でこさへる物にも色々ある。そのなかで手錠は少し気味が悪かつたし、加之おまけに銀貨や女の鼻先と同じやうに手触てざはりが冷た過ぎた。だが、旋毛つむじ曲りのゴリキイは顔を顰めてそれを受取つた。
私の指に殘つた彼の觸感てざはりの冷たさ! 氣のなさ! その日の出來事は深く彼の心をそこねたのであつた。心を籠めた親切も彼をあたゝめる力がなかつた、涙も彼を動かさなかつた。
午後ひるすぎのおぼつかない觸覺てざはりのやうに
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)