“ちくぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筑前87.5%
蓄髯8.3%
逐漸4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲哀天皇ちゅうあいてんのうは、ある年、ご自身で熊襲くまそをお征伐せいばつにおくだりになり、筑前ちくぜん香椎かしいの宮というお宮におとどまりになっていらっしゃいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
対の扮装いでたちそでを連ねて侍女こしもとにん陪乗し、馭者ぎょしゃ台には煙突帽をいただきたる蓄髯ちくぜんおのこあり、晏子あんしの馭者の揚々たるにて主公の威権おもうべし。浅葱あさぎ裏を端折りたる馬丁べっとうにん附随つきしたがい、往来狭しとむちを挙げぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幾日の後、辮子を頭に巻込む者が逐漸ちくぜん増加した。手ッ取り早く言うと一番最初が茂才公もさいこうだ。その次が趙司晨と趙白眼だ。後では阿Qだ。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)