“たてすじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縦筋66.7%
竪筋33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この種族の婦人という者はその下顎したあごに三つの縦筋たてすじを描いて居る。それは黒く入墨いれずみをして居るものもあれば、入墨するだけの余裕のない者は植物性の黒い物で描いて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
この町のにぎやかな店々のかっと明るいはてを、縦筋たてすじに暗くくぎった一条ひとすじみちを隔てて、数百すひゃく燈火ともしび織目おりめから抜出ぬけだしたような薄茫乎うすぼんやりとして灰色のくま暗夜やみただよう、まばらな人立ひとだちを前に控えて
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
老婢の身体つきは、だいぶ老齢の女になつて、横顔のあごの辺に二三本、褐色ちゃいろ竪筋たてすじが目立つて来た。
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)