“そんぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
存亡80.0%
尊貌20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とは評論全篇の骨子こっしにして、論者がかかる推定すいていより当時もっとも恐るべきのわざわいは外国の干渉かんしょうに在りとなし、東西開戦かいせんせば日本国の存亡そんぼうはかるべからざるごとくに認め、以て勝氏の行為こうい弁護べんごしたるは
「建国二千六百年のわが帝国の存亡そんぼうの一戦に懸る。各兵員れ奮闘せよ」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ゆったりと弧をひいたまゆ、細長く水平に切れた半眼の眼差まなざし、微笑していないが微笑しているようにみえる豊頬ほうきょう、その優しい典雅な尊貌そんぼうは無比である。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
台座の下に立って仰ぐと、尊貌そんぼう高く、下弦の月のように細長く弧をひいたまゆが拝される。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
須弥壇しゃみだん上に立つ堂々一丈二尺の威躯いくは実に荘厳であり、力が充実しており、またほの暗い天井のあたりに仰がれる尊貌そんぼうは沈痛を極めている。慈悲の暖かさも悟達の静けさもみられない。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)