“尊貌”の読み方と例文
読み方割合
そんぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆったりと弧をひいたまゆ、細長く水平に切れた半眼の眼差まなざし、微笑していないが微笑しているようにみえる豊頬ほうきょう、その優しい典雅な尊貌そんぼうは無比である。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
台座の下に立って仰ぐと、尊貌そんぼう高く、下弦の月のように細長く弧をひいたまゆが拝される。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
須弥壇しゃみだん上に立つ堂々一丈二尺の威躯いくは実に荘厳であり、力が充実しており、またほの暗い天井のあたりに仰がれる尊貌そんぼうは沈痛を極めている。慈悲の暖かさも悟達の静けさもみられない。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)