“そこそこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
匇々55.6%
匆々33.3%
忽々11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日きょう人をたずぬ可く午前中に釧路を去らねばならぬので、見物は匇々そこそこにして宿に帰る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
港外のモンゴリヤ号は已にいかりを抜かんとして、見送りに来た葛城の姉もおけいさんもとくに去り、葛城独甲板のらんって居た。時間が無いので匆々そこそこに別を告げた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
文彦は速力を早めて近づくと、先方もそれと察したか忽々そこそこに飛び乗って、もはや飛行船は飛び去る準備をすべく、その大きな両翼を緩やかに動かし初めた。
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)